CEAT基礎研究

マイクロ波照射のタンパク質群への影響の検証(WB法)

ウエスタンブロッティングによって、マイクロ波温熱療法が、Bcl-2群のタンパク質に影響を与えるかを検証した。マイクロ波を照射すると、BNIP3の二量体は増加したが、単量体は増加しなかった。一方、非照射グループでは、二量体、単量体ともに影響は見られなかった。BNIP3をはじめとするBcl-2群タンパク質は、二量体構造で機能する。しかもアポトーシス性のBaxや抗アポトーシス性Bcl-XLは、温度によって増減した。カスパーゼ3とプロテアーゼPARPは、マイクロ波を照射したH322細胞内では、非照射H322と比較して明らかに多くが検出された。こうした結果は、マイクロ波を照射した細胞内でアポトーシスが強く誘発される際には、カスパーゼカスケードと呼ばれる一連のシグナル伝達経路とBcl-2群のアポトーシス調節が媒介していることを示唆している。(本データは、米国ベイラー医科大学の本村禎准教授の研究成果である)